水晶体表面に光の干渉による虹がみえます。

上の赤い矢印をドラッグして下さい。


水晶体表面の虹色は、40歳代以上になると見えるようになります。水晶体の老化現象の一つです。もう少し強くなると、瞳のところが全体的に緑色に見えるようになることもあります。あたかも、眼鏡レンズの表面の反射防止コーティングのようです。1999年の第38回白内障学会で発表し、2001年にイギリスの眼科雑誌「EYE」に掲載されました。 「虹彩」に虹はなく、瞳の中に虹があるのは、不思議ですね。   

Presumed interference colours at the level of the human anterior lens capsule.
Eye 2001 Apr;15(Pt 2):206-8.

「瞳の中の虹」についての世界で初めての論文です。水晶体の袋(lens capsule)にみえる虹なので、
capsular rainbow といってもいいかもしれません。(まだ、医学辞書には載ってません。)

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